ゲーム


デビッド・フィンチャー監督。 彼の名を冠する「セブン」や「ファイトクラブ」は有名だが、この「ゲーム」はあまり知られていない。

映画の主人公、マイケル・ダグラス演じるニコラス。彼は投資家として成功を収めている。 彼の人生に突如して現れたのは、CSR という謎の会社からのゲームの招待状。 この招待状をきっかけに彼の日常は一変する。

とりあえず、まず何も言わずに最初の20分を見てほしい。

20分後から始まるデビッド・フィンチャーの世界に引き込まれるはずである。

このゲームの真実は何なのか。ニコラスは陰謀に巻き込まれているのか。 それともただのゲームなのか。 疑心暗鬼の中、主人公の感情ととも心が揺さぶられ、(セブンの監督らしい)感情の振れ幅を体感できる。

不吉な音楽、サスペンスのピーク。衝撃的なラスト。どこがラストなんだと言わんばかりの予想不可能な結末を迎える。

このゲームという映画を通じて、感情の振れ幅がある映画の魅力に再認識させられた。 日常という基準点からどれだけ振れるか。それが映画の魅力なんだと。

サスペンス映画好きなら絶対にオススメである。